クラシカルホメオパシーの専門家 世良純子です。この記事では、プロのクラシカルホメオパスが、ホメオパシーでよく使われるレメディー「シリカ(Sil.)」について、その具体的な効果、そして多くの人が知らない危険性を徹底的に解説していきます。
あわせて、シリカが必要な人の心と体の特徴や、レメディーを使う際の意外なリスク、そして好転反応についても詳しくお伝えします。
もしかしたら、あなたが抱える長年の悩みや不調にシリカが役立つかもしれません。
しかし、その力を正しく、安全に使うためには、まずあなた自身の状態を客観的に知ることが不可欠です。
>>あなたにシリカが必要か?プロの視点で診断するならこちら
シリカ(Sil.)シリチュアとは?精神的スタミナがなく、自分の意見を主張できない人のためのレメディー

シリカのレメディーはシリカ、シリチュアなどと呼ばれ、源物質は二酸化ケイ素です。よく間違えられますが、シリコーンとは違います。
二酸化ケイ素は、粉末食品の固結防止、シリカゲル、研磨剤、石英砂(シリカ)はガラスや陶磁器、耐火材などの主要原料です。
これらのイメージ通り、透明で繊細な折れやすいイメージの人に適合するレメディーです。
さらに言うと「精神的なスタミナ(持久力)がなく、自分の意見を主張するほどのエネルギーがない」人のためのレメディーです。
これは、自分の意見がないPulsatilla(プルサティラ)とは似ていますが全く異なります。
彼らは知性的で、自分の中にしっかりとした意見を持っています。
しかし、他人と意見がぶつかることや、自分の考えを力強く主張することに、多大な精神的エネルギーを消耗してしまうため、途中で折れてしまうのです。
その結果、「疲れてしまうくらいなら…」と、相手の意見に従ってしまう「従順さ」が生まれます。
折れやすい性格 →構造が弱い、崩れやすい →諦めやすいから続かない →源物質は 粉末食品の固結防止作用(かたまるのを阻止する作用) と考えると非常に納得しますね。
ホメオパシーは面白くて、硬い物質からできたレメディーは「硬い性格の人に使う」などの源物質との一致があるのです。
シリカの特徴を理解する3つのキーワード

シリカというレメディーの全体像を掴むために、象徴的な3つのキーワードをご紹介します。
- 繊細さと感受性
- 精神的なスタミナの欠如
- 異物の排出
それでは1つずつ見ていきましょう。
シリカの特徴1:繊細さと感受性
シリカが合う人は、非常に繊細で、洗練された感受性の持ち主です。
知的で理解力が高く、物事の本質を鋭く見抜く力を持っています。
しかし、Lachesis(ラカシス)のように攻撃的・批判的になることはありません。

彼らの感受性は、まるでガラスのようで、他人の意見や外部からの刺激にも敏感です。
粗野なものを嫌い、芸術的で、時に貴族的な雰囲気すら持っています。
この「洗練された繊細さ」は、シリカを象徴する最も重要な特徴の1つです。
シリカの特徴2:精神的なスタミナの欠如
先ほども述べたように、シリカの人は「精神的なスタミナ」が決定的に不足しています。
特に、頭脳労働に集中すると、そのエネルギーはすぐに枯渇してしまいます。
そのため、彼らは無意識のうちに、自分のエネルギーを節約する方法を身につけています。
無駄な争いを避け、本質的なことだけに関わろうとします。一見、マイルドで引っ込み思案に見えるのは、このエネルギー不足が原因なのです。
彼らは決して依存的になることはなく、自分の世界をしっかりと持っています。
また、このスタミナの無さと、折れやすさゆえに、何かをやろうとした時に「諦めやすい」「続かない」といった態度にもでやすいです。
シリカの特徴3:異物の排出
シリカの最も有名な作用の一つが、体内の「異物」を認識し、それを体外に押し出そうとする力です。
この働きから、シリカは「ホメオパシーの外科医のメス」とも呼ばれます。
皮膚に刺さったトゲやガラス片、手術で体内に残ってしまったもの。
膿や、予防接種やワクチン後の不具合のケアなど、体が「自分のものではない」と認識したものを、体外へ排出しようとします。
このパワフルなデトックス作用は、シリカを象徴する重要なキーワードです。
あなたはシリカ体質?見分けるための重要な身体的特徴4選

シリカが必要かどうかを見極める上で、精神的な特徴と合わせて、身体的なサインも非常に重要になります。
もし、あなたが以下の特徴に複数当てはまるなら、シリカ体質かもしれません。
- 極度の寒がり
- 特徴的な汗
- もろい爪
- 頑固な便秘
シリカが合う人の特徴①極度の寒がり
シリカが合う人は、とにかく寒さに弱く、特に隙間風に敏感です。
頭まで覆って、帽子をかぶって寝たたり、靴下を履いて寝たりします。
シリカが合う人の特徴②特徴的な汗
シリカ体質の人は、特定の部位に汗をかきやすいです。
特に
しかし、体の他の部分の汗はそれほど臭いません。
いずれにせよ、この汗を抑圧することは非常に危険なので、絶対に自己判断でレメディを取らないように注意してください。
>>自己判断(セルフケア)でレメディを取るのが危険な理由とは?

シリカが合う人の特徴③もろい爪
シリカが効きやすい人は、爪が弱く、割れやすかったり、欠けやすかったりします。
爪に白い斑点ができるのも、非常に特徴的なサインです。
シリカが合う人の特徴④頑固な便秘
シリカが合う人は、便が非常に硬く、排出するのに苦労します。
直腸の筋肉の力が弱く、一度出かかった便が、また中に引っ込んでしまう「恥ずかしがり屋の便」と呼ばれる特徴的な症状があります。
もし「自分に合うレメディはシリカなのかな?」と迷ったら、まずはプロのホメオパスにご相談ください。
【身体的効果】シリカがもたらす体への変化5選

ここでは、シリカが具体的にどのような身体症状に対して効果を発揮しやすいのか?その代表的なものを詳しく見ていきましょう。
- もろい爪・白い斑点
- 悪臭のある足の汗
- 頑固な便秘
- トゲが抜けない、手術後などの異物排出
- 繰り返す骨髄炎
これらの長年の悩みが、実はシリカによって解決されるものかもしれません。
体の変化1:もろい爪、白い斑点が改善する?
シリカは、体の構造的な部分を、根本から強くする働きを持っています。
そのため、適切なレメディーとしてシリカが作用すると、もろかった爪が丈夫になり、白い斑点が消え、健康的なピンク色を取り戻していく、という変化が見られます。
もし、あなたが長年、爪のトラブルに悩まされているなら、それはシリカが必要だとサインなのかもしれません。
体の変化2:悪臭のある足の汗(※抑圧しないこと)
シリカを必要とする人は、特徴的な汗をかく傾向があります。特に、足の裏にかく汗だけが、ツーンと鼻を突くような、不快な悪臭を放つのです。
この汗は、体内の不要な毒素を排出するための、非常に重要なプロセスです。
シリカは「毒素を排出するレメディー」として知られていますが、これはシリカが適合する人は、「毒素を排出することが苦手な身体の状態である」ことを示しています、この体質が異臭を放つ足の裏の汗や膿みやすい体質につながっているのです。
しかし、多くの人はこの臭いをただ嫌い、デオドラント製品や足用のパウダーなどで、無理やり抑え込もうとしてしまいます。
これは、絶対にやってはいけない、極めて危険な行為です。
シリカの汗を抑圧すると、シリカ体質の人は、体内の毒素の出口がなくなり、その毒は体の内側へと向かいます。
その結果、腎臓結石や、さらに重篤な病気を引き起こす可能性があるのです。
体からの排出を、無理やり止めてはいけません。
あなたの体は、必死に健康を保とうとしているのです。その自然なプロセスを尊重することが、ホメオパシーにおける最も重要な考え方の一つです。
体の変化3:「恥ずかしがり屋の便」による頑固な便秘
シリカは、便秘の主たるレメディーの一つとしても知られています。
特に、直腸の筋肉の活動が弱く、便を押し出す力そのものが不足しているタイプの便秘に非常に効果的です。
その最も特徴的な症状が、出そうで出ない「恥ずかしがり屋の便」と呼ばれるものです。
便意を感じてトイレに行き、力を入れて便の一部が排出された後、残りがまたスルスルと直腸の中に引っ込んでしまうのです。
シリカは、体の組織を強化し、不活性な状態にある直腸の筋肉に活力を与えます。
その結果スムーズな排便をサポートするのです。
薬で無理やり出すのではなく、体が本来持っている機能を回復させる。これが、ホメオパシーの便秘に対するアプローチです。
体の変化4:トゲが抜けない、手術後などの異物排出
皮膚に木のトゲやガラスの破片が深く刺さってしまい、どうしても抜けない。そんな時、シリカは非常に役立ちます。
また、シリカ体質の人は膿みやすく、傷口や歯が膿んだりもしやすいです。
シリカの作用の中で、最もドラマチックで分かりやすいのが、化膿を促し、体内の異物を排出する力だからです。
この働きから、シリカは敬意を込めて「ホメオパシーの外科医のメス」と呼ばれているくらいです。
シリカは、その異物の周りに膿を集め、化膿を促進させます。
そして、膿が内側から異物を押し上げる力によって、自然にトゲが皮膚の表面に出てくるのです。
また、手術で使われた縫合糸が体内に残ってしまい、何年も不調が続くようなケースでも、シリカがその異物を体外に排出しようと働くことがあります。
歯科治療でも同様に、歯茎の膿を改善したりします。
体が「これは自分のものではない」と認識したものを、徹底的に外に出そうとする。これが、シリカの持つパワフルな「お掃除」作用なのです。
【精神的効果】シリカがもたらす心の変化3選

シリカは、身体的な症状だけでなく、私たちの「心」、つまり精神や感情のあり方にも、深く静かに作用します。
この章では、シリカがどのような心の問題に光を当て、私たちを内面から変容させていくのか?そのプロセスを見ていきましょう。
心の変化1:自分の意見をハッキリと伝えられるように
シリカを必要とする人は、周りから見ると「マイルドで、従順な人」に映ります。
例えば会議で反対意見があっても、強く自己主張することなく、相手に合わせてしまいます。
しかし、その心の中では、「本当は違うんだけどな…」という、明確で、時に頑固なほどの自分の意見を持っています。
シリカは、そんな枯渇してしまった精神的スタミナの泉に、少しずつ水を満たしていきます。
すると、自分の意見を、穏やかに、しかしハッキリと、他者に伝えられるようになるのです。
無駄な争いはしませんが、自分の核となる部分を守るための、静かな強さが生まれます。
また、物事が続かず、何かを始めてはすぐ辞めてしまいがちな人は、シリカの助けを借りて最後までやりとげられるようになったり、大切な時に逃げずに自分の意見を言えるようになることもしばしばです。
心の変化2:集中力が上がり、冷静に対処できる
シリカが適合した場合は、以前よりも長く集中力が続くようになったり、精神的なプレッシャーのかかる場面でも、冷静に対処できるようになったりします。
精神的スタミナの欠如は、「頭脳の疲労」という形で顕著に現れるからです。
特に、大勢の前でのスピーチや、試験勉強、重要なプレゼンテーションなど、強い集中力や精神力を要する活動の後、頭が疲れ果てて、何も考えられなくなってしまうのです。
この状態は、単なる疲れとは少し違います。脳の回路がショートしてしまったかのような、独特の消耗感です。
シリカは、この疲れやすい脳の回路を、内側から補強してくれます。
心の変化3:注射やピンなどの先端恐怖が和らぐ
シリカのレメディーが作用すると「ピンや注射針など、先のとがったものに対する恐怖」が和らぎます。
自分と外界との間に、しなやかで、健全な境界線を引くことができるようになるからです。
シリカが合う人は、繊細な感受性が、「自分の境界線を突き破って、異物が侵入してくる」という行為に対して、過剰な恐怖を感じてしまうのが特徴です。
これは、シリカの持つ「異物の排出」というテーマと、深く関連しています。
自分の内側と外側を隔てる境界線が、非常に繊細で、もろい。だからこそ、それを突き破られることに強い不安を感じ、そして一度入ってきた異物を、必死に外に押し出そうとするのです。
Q&A.シリカの間違った使い方と、知っておくべき危険な副作用・好転反応

ここまで、シリカの素晴らしい効果について解説してきましたが、シリカは非常にパワフルなレメディーであるがゆえに、その使い方を間違えると、深刻な悪化を招く危険性もはらんでいます。
この章では、シリカを扱う上で最も注意すべき点、つまり間違った使い方について解説します。
Q.シリカはセルフケアでよく使うので毒素排出に気軽につかえますか?
A.いいえ、やめてください、シリカは、ホメオパシーのレメディーの中でも、セルフケアで使うときにもっとも慎重になるべきレメディーの筆頭です。
その理由は、たった1つ。強く異物を排出するパワーがあるからです。
シリカは通常、歯のケアに気軽につかいます。
また流派によっては予防接種を打った事がある人に標準的に摂るようにおすすめされますが、非常に危険です。
もし、シリカを使う人が、病気改善のためにステント(身体の中にうめこむ金属)を埋めていたり、プレートを埋めていたりしていた場合、シリカを誤ってつかうとそれらが流れてしまい、命を危険にさらす場合があります。
また、美容目的でヒアルロン酸などを打っている場合も、シリカをとるとヒアルロン酸が流れていってしまい、せっかくお金をかけた美容医療が台無しになる場合も。
あなたが、自分や家族、友達にシリカを使用する場合は、過去の病歴や今の症状について総合的に理解していますか?
シリカのセルフケアによる気軽な使用は、専門家の管理なしに、素人が爆弾処理に挑むようなもの。絶対に、安易な気持ちで手を出さないでください。
>>自己判断(セルフケア)でレメディを取るのが危険な理由とは?

Q.シリカの好転反応で出やすい症状と期間は?
A.好転反応の期間は、その人の生命力や、抱えている問題の深さによって様々です。数日で終わることもあれば、数週間続くこともあります。
シリカの好転反応として出やすい症状には、以下のようなものがあります。
- 皮膚症状:古いおできや吹き出物が再発し、化膿して膿を出す。
- 排出の促進:鼻水や痰、おりもの、足の裏の汗などが一時的に増える。
- 爪が弱くなる:爪がもろくなったり、割れたりします。
- 疲労感:体が治癒にエネルギーを集中させるため、強い眠気やだるさを感じる。
重要なのは、その反応が出ている間、全体的な健康レベル(気分や睡眠など)が向上しているかどうかです。
好転反応の最中は、誰もが不安になるものです。
しかし、日本では「ホメオパシーによる悪化=すべて好転反応」と誤って解釈され、ただの悪化や混乱であるにもかかわらず、クライアント様が長期間苦しんでいるケースが後を絶ちません。
あなたの今の症状が改善にむかっているのか?ただの悪化なのか見極めるためにはしっかり経験のあるプロに相談してみてください。
もし、あなたが今まさに反応のことで悩んでいるなら、まずはこちらの記事をじっくりお読みください
>>【必読】ホメオパシーの好転反応と悪化を見分けるための完全ガイド

Q.シリカのレメディーはすぐ効果を発揮しますか?
A.シリカは作用が深く、繊細なため、長期間にわたって適用しないと効果を発揮しづらい場合もあります。
そのため、少し使って効果がないからと早々にレメディーを変えてしまって失敗したり、作用の途中でレメディーを変えて全体を悪化させがちなレメディーです。
シリカは気軽なレメディーだと誤解されますが、とても使うのが難しいレメディーなのです。
Q.シリカのレメディーを取ると必ず好転反応が起きますか?
A.いいえ、そんなことはありません。すべての人に必ず好転反応が起こるわけではないのです。
反応が現れるかどうか?どんな症状が出るか?どのくらいの期間続くか?は本当に人それぞれ。あなたの体質や心身の状態、そしてレメディの種類など、様々な要因が影響します。
目に見えるような反応がなくても、レメディが穏やかに体に働きかけているケースはたくさんあります。
好転反応がないからといって、レメディが効いていないということでは決してないので、安心してくださいね。
好転反応についてより詳しくはこちらでも解説していますよ。

Q.レメディーの基本キットにあるシリカ。どんな時に使える?
A.あくまでも健康な人に「軽い歯の化膿が治らない」「トゲが刺さって、少し化膿し始めた」といった、原因がハッキリしている、体表面のトラブルには使用できます。
基本キットに入っているシリカは、多くの場合、30Cという比較的低いポーテンシーのものです。
これは、あくまで「急性の症状」に対する応急処置として使うことを想定されています。
例えば、歯の化膿がひどい状態で、歯科にかからずにホメオパシーでケアしようとしてかえってとりかえしのつかないことにならないよう、安易な使用は避けてください。
とくに、この記事で解説してきたような、体質や精神的な問題に対して、自己判断でキットのシリカを使うのは絶対にやめてください。
それは、セルフケアの範囲を大きく逸脱した、危険な行為です。
Q.歯の化膿にシリカのレメディーを使いましたが効きませんでした
A.よく頂くご質問ナンバーワンですが、歯に膿がたまっていてすでに神経を殺す薬を入れた後で「歯の神経なんとかしてください」とご質問いただきますが、この状態では何もできません。
ホメオパシーはあくまでも、まだ生きている生態の状態を活性化させるものであって、死んだ神経をゾンビのように生き返らせることができるわけではありません。
また、進行している膿の場合は、セルフケアで使用できるポテンシーではケアが望めない場合も多々あるのです。
ホメオパシーはあくまでもプロにかかったほうが懸命です。
Q.シリカのレメディーのポーテンシー(6C, 30C, 200C)はどう違う?
A.ポーテンシー(6c,12c,30c,CやX、Mといった単位)は、レメディーの「強さ」や「作用の深さ」を表します。
これはあくまでも一般論ですが簡単に
数字が小さいほど(6C、12c,30C)、作用は肉体レベルに近く、マイルド、30Cは精神にも作用します。
数字が大きいほど(200C、1M)、作用は精神や感情レベルにまで及びます。
セルフケアで使って良いのは、原則として30Cまでです。200C以上のポーテンシーを自己判断で使うことは、絶対に避けてください。
Q.他のレメディーやフラワーエッセンスとの併用は可能?
A.クラシカルホメオパシーの原則では、体質に作用するレメディーは「一度に1種類」ですが、バッチフラワーエッセンスのような、作用の階層が異なるものは、併用が可能です。
しかし大量に多種類併用する場合は気をつけてください。
また、これらの判断は非常に専門的であり、ケースバイケースです。
基本的には、今あなたを診ているプロのホメオパスの指示に、必ず従ってください。
自己判断での併用は、せっかくの治癒のプロセスを台無しにしてしまう可能性があります。
【体験談】3件の歯科で「諦めてください」と言われた神経が生きていた!

これは、クラシカルホメオパシーの専門家 世良純子、私自身がホメオパスになった後に経験した体験談です。
シリカが歯の治療に役立つことは、もちろんホメオパスなので知っていました。
あるとき、ひどい痛みになり、歯科で「神経の根本に膿がたまっているので、もう神経を抜くしかない」といわれました。
しかし、その直後に3〜4日ほどの出張があり、歯科の先生は「出せるだけ痛み止めを出すからなんとかもちこたえて、帰宅してから神経を抜きましょう」と言われました。
しかし、私は神経を抜きたくなかったので「なんとか神経抜かないようにしたいのですが」とお願いしましたが、先生はレントゲン写真を見て「完全に根っこに膿がたまっているから神経は死んでいる」と言いました。
そこでホメオパスの私は、出張の間になんとかできないかと神経のレメディーやシリカを3日間多用しました。
帰宅して同じ歯科にいって再度レントゲンを撮ってもらったら、・・・・歯の膿はなくなり神経は復活していました!
結果、神経を抜く治療はしないですみました。
更にその数年後です、虫歯がひどくなってきたので歯科にゆくと「今回はもう神経抜かないと無理」といわれ、他の歯科に行ってレントゲンを撮っても同じことをいわれ、詳細診断する別の歯科に行ってもっと詳しいレントゲンを撮っても「神経抜くのは避けられない」といわれました。
それでもあきらめずにシリカでプロとしての処方をしてきました。
とうとう諦めて神経を抜くつもりで歯を削って膿をかきだして神経を調べてみたところ・・・・。
それでもまだ神経は生きていました。
これは私自身がホメオパスなのでセルフケアの範疇を超えたレメディーの取り方をしていたのでできたことですが、あらためて人間の自然治癒力ってすごいなとおもった体験の1つでした。
まとめ:ホメオパシーレメディーを正しく使うために
この記事では、ホメオパシーの重要なレメディーである「シリカ(Sil.)」について、その本質から効果、そして使い方を間違えた時の危険性まで、詳しく解説してきました。
結論として、シリカは、自信がなく、精神的に疲れやすい、繊細で洗練された魂を、内側から力強く支え、その人が本来持つ「内なる輝き」を引き出してくれる、偉大なサポーターです。
しかし、その作用が深くパワフルであるからこそ、安易な自己判断での使用は、深刻な事態を招きかねない諸刃の剣でもあります。
ホメオパシーの力を、そしてシリカの力を、本当に安全に、そして最大限に借りるためには、信頼できるプロのホメオパスという、経験豊かなガイドの存在が不可欠です。
もし、あなたがシリカというレメディーに、ご自身の可能性を感じたなら、その直感を大切にしてください。
そして、シリカを安全に使うために、ぜひ一度、プロのホメオパスにご相談ください。

