- 「インナーチャイルドを自分で癒せる」は大きなウソ!?
- あなたの「性格」だと思い込んでいる自己否定や依存は改善できる
- インナーチャイルドが本当に癒やされると、上司に怒られても「自分への期待だ」と感謝できる?
- インナーチャイルドを癒やす方法と3つのステップ
クラシカルホメオパシーの専門家 世良純子です。
私たちの心の奥深くに常に存在する「インナーチャイルド」これは、幼少期の経験や感情が、大人になった今も影響を及ぼす内なる子どもの象徴です。
あなたの中にあるインナーチャイルドを癒やし、今までの自分とは違う自分に生まれ変わり、ライフジャンプさせていきましょう。
先に結論をお伝えすると、「インナーチャイルドが癒やされないループ」から抜け出したいなら、信頼できるプロに相談するのが一番の近道ですよ。
そもそもインナーチャイルドとは?

インナーチャイルドとは、私たちの心の中に存在する、内なる子どもの部分を指す心理学の概念です。
これは単に過去の自分を指すのではなく、成長する過程で受けた傷や喜び、恐れなど、成人しても持ち続ける「潜在意識に刻まれた感情や記憶」を指しています。
インナーチャイルドが、現在の自己の行動や心理に影響を与えていると考えられており、自己理解や感情の健康を促進するためにはその癒やしが不可欠です。
インナーチャイルドとアダルトチルドレン(AC)の違いとは?

インナーチャイルドとは、私たちの内側に存在する子供時代の感情や記憶、未解決の欲求などの総合体を指します。
これに対し、アダルトチルドレンとは、子供時代に親からの適切な愛情や支援を受けられず、精神的な苦痛を背負いながら子供のままの側面をのこしたまま成人した人々を指す用語です。
主な違いは、インナーチャイルドが全ての人に存在する内面の部分であるのに対し、アダルトチルドレンは特定の心理状態になっている人に付与されるラベルである点です。
インナーチャイルドは、日常生活の様々な場面で感じる喜びや恐怖などの感情反応の源泉であるとされています。
一方で、アダルトチルドレンは過去のトラウマや育った環境が原因で、依存性や自己評価の低下、対人関係の困難など、特有の問題を抱える傾向があると言われます。
そのためこの2つの概念は矛盾するものではなく、インナーチャイルドの癒しは、アダルトチルドレンが直面する問題に対しても有効なアプローチとなり得ます。
インナーチャイルドが傷つく原因とその影響

インナーチャイルドは感受性が高く、愛情不足や安全・承認の欠如など、ネガティブな体験によって簡単に傷つくことがあります。
傷つく原因の代表例として、親からの拒絶や過度な期待などがあげられます。
これらの体験はトラウマとして精神に刻まれ、大人になっても自尊心の低さ、不安感、人間関係の問題など、様々な形で日常生活に影響を与えます。
もし幼少期に十分な愛情を感じられなかった場合、成人してからもインナーチャイルドは不安定なままで、自信がなく、ささいな否定や失敗を深刻に受け止めやすくなります。
なので、このデリケートなインナーチャイルドを理解し、過去のトラウマとの関係性を探ることは、心理的な癒しに不可欠なステップとなります。
トラウマとインナーチャイルドの関係性

トラウマがインナーチャイルドに与える影響は非常に大きいと言われています。
トラウマを受けたインナーチャイルドは、自己価値感の低下、信頼の喪失、対人関係の困難、感情表現の抑制など様々な問題を引き起こす原因になります。
例えば、子供時代に親からの虐待を受けた人は、大人になっても他者との親密な関係を築くことが困難であることが多いです。
これはインナーチャイルドが虐待というトラウマによって傷ついたままであるため、無意識のうちに自分を防御しようとし、結果として人との距離を取ってしまうからです。
このようにトラウマはインナーチャイルドを通して私たちの行動や感情に影響を与え、それがさらなる精神的な問題へとつながる可能性があります。
なので、トラウマを癒やし、インナーチャイルドを癒やすことは、より健全な自分を取り戻すために非常に重要です。
インナーチャイルドが傷つくことで起こる8つの症状

この章では、インナーチャイルドが傷ついていることによって引き起こる症状について深堀りします。
具体的には以下のような症状が現れます。
- 自己否定感・自信のなさ
- 強い寂しさや孤独感
- 優柔不断
- コミュニケーションが苦手
- 強い不安感
- 過剰な完璧主義
- 感情のコントロールができない
- 依存傾向
これらは、幼少期の経験が影響していることが多く、自己価値感の欠如や過去のトラウマと結びついていることも珍しくありません。
ここからさらに1つずつ掘り下げて解説していきます
症状1:自己否定感・自信のなさ

「どうせ私なんて…」という自己否定感は、幼少期に十分な愛情を得られなかったインナーチャイルドの叫びの代表例といえるでしょう。
なぜなら、子供は親からの無条件の愛を通じて「自分は存在して良いんだ」という自己価値の土台を築くからです。
この土台が不安定だと、大人になっても自分に自信が持てず、常に他人の評価を気にしてしまいます。
例えば、褒められても素直に喜べなかったり、自分の意見を言うのが怖かったり。これらの行動の根っこには、インナーチャイルドの「愛されたい」という満たされなかった想いが隠れているのです。
症状2:強い寂しさや孤独感

ふとした瞬間に襲われる耐えがたいほどの寂しさや孤独感は、インナーチャイルドが過去の「見捨てられ不安」を再体験しているサインです。
親の離婚や死別、いじめなど、幼少期に「一人ぼっちだ」と感じた経験は、心の深い傷となります。その傷が、大人になってからの人間関係に影を落とすのです。
例えば、恋人からの連絡が少し途絶えただけで「嫌われたんだ」とパニックになったり、しやすくなります。
また、会社や友達の輪の中で特に嫌われていなくても、自ら疎外感を感じたり。
仕事や人生がうまくいっていても、ふと寂しさを感じたりする形で現れます。
それは、インナーチャイルドが「また一人になるのが怖い」と訴えているからなのです。
症状3:過剰な完璧主義

一見、自信がありそうに見える過剰な完璧主義も、実は自信のなさの裏返しであり、インナーチャイルドの症状です。
その理由は、幼い頃に「間違えてはいけない」「ちゃんとしなさい」と厳しく育てられた経験が、「ありのままの自分では愛されない」という不安を植え付けるからです。
「完璧でなければ、自分には価値がない」
その強迫観念が、自分だけでなく他人にも完璧さを求め、人間関係をギクシャクさせてしまいます。
本当の自信がある人は、適度に力を抜き、他人の不完全さも受け入れられるものなのです。
症状4:優柔不断で決められない
レストランのメニューから人生の大きな決断まで、何事も自分で決められない優柔不断さは、「自分の判断を信じられない」というインナーチャイルドの症状です。
これは、幼少期に自分の意見を尊重されなかったり、親に決められてばかりだったりした経験から来ています。
自分の感覚や欲求を信じる力が育っていないのです。
その結果、常に他人の意見に流されたり、人に勧められると断れなかったりします。
「間違えたくない」という不安から、自分の人生の舵取りを他人に委ねてしまっている状態。これも、インナーチャイルドが抱える深い自信のなさの現れなのです。
症状5:他者への依存傾向

自分で決められない優柔不断さは、やがて「他人に決めてもらう」という依存傾向に繋がります。
進路、就職先、付き合う相手。人生の重要な選択を、すべて親や友人の意見に委ねていませんか?
一見、仲の良い親子関係や友人関係に見えるかもしれません。
しかし、それはあなたが自分の人生の責任から逃げているだけ、という可能性もあります。
この依存は、自分の人生を他人の手に委ねる危険な行為です。
インナーチャイルドが「誰かに何とかしてほしい」と願い続けている限り、あなたは本当の意味で自立することはできません。
症状6:コミュニケーションが苦手

他人とのコミュニケーションが極端に苦手なのも、インナーチャイルドが傷ついているサインの一つです。
自分の意見に自信が持てないため、何を話せば良いか分からなくなったり、「変に思われたらどうしよう」という不安から、当たり障りのない会話しかできなかったりします。
また、他人の些細な言動をネガティブに捉え、すぐに傷ついて心を閉ざしてしまうこともあります。
これは、インナーチャイルドが「また傷つきたくない」と、自分を守るために固いバリアを張っている状態なのです。
症状7:強い不安感・予期不安

まだ起きてもいない未来のことに対して、過剰な不安を感じる「予期不安」も、インナーチャイルドの症状です。
「もし、子供が怪我をしていたらどうしよう・・・」
「これから病院に行くけどなにか怖いこといわれたら・・・」
「今はいいけど、もし彼に嫌われたらどうすればいいの・・・」
自信のなさと不安が、常に最悪の事態を想像させ、なにかが起きる前からあなたを不安の沼に引きずり込みます。
これは、幼少期に安心できる環境で過ごせなかったインナーチャイルドが、常に「何か悪いことが起きるんじゃないか」とビクビクしている状態と同じなのです。
症状8:感情のコントロールができない

感情のコントロールが効かないのも、インナーチャイルドが不安定な証拠です。
特に、依存している相手に期待を裏切られたと感じた時、その感情は爆発しやすくなります。
ささいなことでカッとなったり、一度泣き出すと止まらなくなったりするのは、あなたの内側にいる満たされないインナーチャイルドが、感情を暴走させているのです。
このように今抱えている「症状」や「性格」と、インナーチャイルドには密接な関係があります。
そのため、その関係性を読み解くクラシカルホメオパシーではインナーチャイルドに刻まれた傷を1つずつ癒やしていくことが可能なのです。
インナーチャイルドを自分で癒すのは難しい?一般的な癒やし方のウソと限界

インナーチャイルドを自分で癒すのは、一見簡単なように思えるかもしれませんが、とても難しいです。
多くの本やワークショップ、一般的なホメオパシーでは、インナーチャイルドを自分で癒す方法を提案していますが、これらには限界が存在します。
実際にクラシカルホメオパシーの専門家である私が見ているケースでも、多くの人が、自分の本質的な問題の核を正しく自覚できていません。
1つ目の理由は、トラウマを自覚できないから。
性的虐待をうけたことがある、幼少期家族からひどい扱いを受けた、先生から暴力を受けたことがある。
普通に考えれば、忘れるはずもない衝撃的な体験を、セッションをして2年3年経って「忘れていました」といって話し出す方は意外にたくさんいるのです。
詳しくはこちらの記事もご覧ください【完全ガイド】なぜホメオパシーが効かない?メンタル・感情・身体の効かない原因12選と対処法
彼らは「そのことの記憶自体が消えていた」場合もあれば、「自分の現在の偏った価値観にその体験が関係していると考えなかった」「ひどいことをされるのがあたり前だから、あえて話さなかった」といったケースに分かれます。
人は自分の内面に深く潜む問題に向き合う準備ができていないと、その記憶自体を消したり過小評価するのです。
2つ目の理由は自己認識の歪みです。
幼少期からの自分の感情や行動パターンを冷静に分析し、何がインナーチャイルドの傷に由来するのかを理解するには、客観的な視点が必要です。
しかし、多くの人は自分への客観性を持ち合わせておらず、自分の状態を歪んで捉えがちです。
自分は被害者だという思い込みをもっていれば、どんな職場に転職しても「パワハラの環境」と解釈します。
自分は他人を支配したくて孤独になりたくないなら、何もしない夫や子供という関係をつくりだしながら、「私がいないと駄目だから」といって、自らが家族を縛り付けます。
ホメオパシーは、正解のあるカウンセリング的側面があるため(詳しくはホメオパシーとはをご覧ください)間違いを犯しやすい自己解釈や、カウンセリングよりは、はるかに自分の内面を正しく捉える助けになります。
インナーチャイルドを癒やし、過去の感情から解放され、前向きでバランスの取れた自己を取り戻したいなら、専門家のサポートを積極的に取り入れる必要があります。
自分自身の限界を知り、適切な手法でインナーチャイルドの癒しを進めることが、健康な自己成長に繋がるのです。
心を癒やす専門家、ライフジャンプホメオパシーの相談はこちら
インナーチャイルドを癒やすとどうなる?癒やすことのメリット5選

インナーチャイルドを癒やすと、心理的・感情的なメリットがあります。
具体的には以下のようなメリットがあります。
- 抑圧された感情を解放できる
- 思考や発想が柔軟になり、被害者意識を手放せる
- やりたいことに全力を尽くせる
- 自己肯定感が上がり自分を好きになれる
- 自分の気持ちを正直に伝えられる
インナーチャイルドの癒やしがもたらすこれらのポジティブな変化は、心の安定と満足感をもたらします。それでは1つずつ解説していきましょう。
メリット1:抑圧された感情を解放できる
インナーチャイルドが癒やされることで、抑圧された感情を解放できます。
感情は子どもの頃の経験を通じて形成され、トラウマなどによって心が傷つくと無意識的に感情を抑え込むようになることがあります。
しかし、その感情は消えたのではなく、心の内部に蓄積され続け、潜在意識に刻まれるのです。
例えば、中学生で母親を亡くし「自分は十分に愛されてない」という傷付いた気持ちを抱えている場合、潜在意識下に「愛情が得られない不安」を持ちます。
この気持ちを意識できない段階にいる場合は、何度異性と恋愛しても依存的になるかもしれません。
ところが、感情が解放されると寂しかった子供の頃の記憶がよびさまされ、自分の現在の行動パターンで同じことを繰り返していることに気づきます。
真にインナーチャイルドが癒やされれば、自身の行動パターンが変化し、人間関係にも大きな変化が起きます。
例えば、依存ではなく、お互いに自立した関係を築いたり、本気で愛しあえる相手と付き合えたりなどの変化がおこります。
メリット2:思考や発想が柔軟になる

インナーチャイルドを癒やすことに成功すると思考の柔軟性が向上します。
例えば、就職して仕事がうまくできず、上司に注意を受けた場合。
柔軟に考えられないと、自説を曲げず、上司が間違っているという考えに固執します。
結果、「この職場ではうまくやっていけない」と決めつけ悲劇的になったり、自分の否を認められないため退職をくりかえすといった結果になりがちです。
しかし、心が柔軟になった場合は違います。
自分がこだわってきた仕事のやり方に注意をうけても、理不尽なことで注意を受けたとしても、違う方向から見ると、他の人の考えにも一理あったというように、物事を柔軟に考えることができます。
つまり、思考の柔軟性は日々直面する挑戦や問題への解決力を高めてくれるのです。
メリット3:やりたいことに全力を尽くせる
被害者的に物事を捉えていると「上司は他の社員がお気に入りで、自分のことが嫌いなんだ」「上司が意図的に自分に恥をかかせる言い方をした」と捉えます。
ですが、インナーチャイルドが真に癒やされると、物事の捉え方が変わります。
その会社を選択したのは自分であり、仮に思った会社に就職できなかったからその会社にいるのだとしても、それも自分の実力だったと認められます。
上司に注意を受けたとした場合も。
「これを克服することでまわりより成長できる」と思えたり、
「上司は自分に足りないところを教えてくれたのだから育てようとしてくれている、感謝しよう」と捉えられるようになります。
結果、被害者になってグルグル考えたり、他のもっといい場所をと逃げることなく、目の前の仕事に全力を尽くすことであなたの世界がどんどん開けます。
インナーチャイルドを癒やすと、私たちがやりたいことに全力を尽くせるような心の変化が訪れます。
内面に抱えていた過去の傷や恐れが和らぎ、自己実現への道が拓けるのです。
抑制されていた情熱や創造力が解放され、夢や目標に向かって果敢に挑戦するエネルギーが湧いてくるからです。
インナーチャイルドの癒やしは、単なる心理的なケアを超え、生きる力と喜びを取り戻す旅=ライフジャンプなのです。
また仮に本当に、「この会社は人を大切にしない会社」で「こんな業界は自分に向いていない」と結論がでた場合。
その会社を選択したのは自分であり、思った会社に就職できなかったのは自分のそのときの実力且つ責任だときづき、今から自分の希望する会社に転職するために「今の会社でどんなキャリアを積めばそれが可能か」を考えるでしょう。
メリット4:自己肯定感が上がり自分を好きになれる

インナーチャイルドを癒やすと、自己肯定感が大きく向上します。
そもそも自己肯定感とは、自分自身の価値を認識し、自分の行動に責任をもって自分で選択できている感覚のこと。
自己肯定感が高まることで、自己愛も育んでいくことができます。
自己愛が深まると、自分を客観的に評価し、ポジティブなセルフイメージを形成しやすくなります。
そして、これらはインナーチャイルドの癒やしから得られる、最も顕著なメリットの一つです。
その結果、チャレンジに対する恐怖が減少し、新たなスキル習得や人間関係の向上など、生活の多くの領域でポジティブな変化が見られるようになるのです。
メリット5:自分の気持ちを正直に伝えられる
インナーチャイルドを癒やすプロセスでは、自己表現の改善が顕著に現れます。
抑圧された感情や過去の経験が解放され、自分の感情に正直になり、それを周囲に伝える能力が向上します。
例えば、対人関係において、否定的な意見に対しても、被害者意識をもたず自己の主張は守りつつ、建設的な反論ができるようになります。
職場でのプレゼンテーションや会議での発言が積極的になる、あるいは、友人やパートナーとの意見の不一致を前向きに解決する姿勢が身につくなど、日常生活のさまざまなシーンで自己表現の改善が生きてきます。
これまで心の奥底に閉じ込めていた自分自身の感情や欲求を正面から受け入れ、それを他者にオープンに伝えられるようになることは、対人関係だけでなく自身の内面的な充実感にも大きく寄与します。
要するに、ありのままの自分を伝えられるようになることで、自己実現の道が拓けるのです。
インナーチャイルドが癒やされた方の体験談

インナーチャイルドの癒やしは、多くの人にとって決定的な変化をもたらす経験となります。
自分の感情を理解し、適切に表現することで、ストレスが軽減し、仕事のパフォーマンスも向上したそうです。これらの体験談は、癒やしの効果が日常生活の質を高めることを示しています。
インナーチャイルドを癒すことで得られる平穏や前進のエネルギーは、読者にとって共感や希望の源泉となり得るのです。
↓インナーチャイルドが癒やされて自由になった人たちの体験談はこちら↓
インナーチャイルドを癒やすための3ステップ
インナーチャイルドの癒やし方を探る上で、次の3ステップが重要です。
- 傷ついた感情にアクセスする
- 傷を受け入れ、負の感情を出し切る
- 健全なインナーアダルトを育てる
これらのステップを踏むことで、インナーチャイルドは癒やされ、新たな自己成長へと繋がります。それでは、1つずつ見ていきましょう。
癒しのステップ1:傷ついたインナーチャイルドの感情にアクセスする
インナーチャイルドの癒しには、幼少期の感情的体験にアクセスすることが不可欠です。
これは癒しのプロセスの第一ステップとして極めて重要であり、「感情にアクセスする」とも表現されます。
では、傷ついたインナーチャイルドの感情にどのようにアクセスすればよいのでしょうか?
まず、リラックスできる静かな環境を準備し、自分自身と向き合う時間を設けます。
瞑想や深呼吸を通じて心を落ち着けた後、幼少期の思い出やそれに関連する感情を掘り下げていきます。
特定の出来事や感情に焦点を当てることで、自分が抱える心の傷やブロックが明らかになることもあります。
感情の探求は時に痛みを伴うこともあるため、無理をせず、自分のペースで進めることが肝心です。
また、トラウマや深い苦痛を抱えている場合は、専門家のガイダンスのもとで行うことが推奨されます。
癒しのステップ2:傷を受け入れ、負の感情をすべて出し切る
癒しのステップ2では、インナーチャイルドの傷を受け入れ、閉じ込められた負の感情を解放することに焦点を当てます。
このプロセスは、自己発見の重要な一歩であり、持続的な癒しに不可欠です。
傷ついた内なる子どもを認めることで、私たちはしばしば否定していた感情と向き合うことができます。
感情解放のプロセスは、自分の感情を認識し、それらを表現することから始まります。
これには、泣いたり、書いたり、話したりするなど、安全な方法で感情を外に出す行動が含まれます。
重要なのは、これらの感情があなたの一部であることを受け入れ、それらを否定せず、むしろ自己理解と成長のためのチャンスとして扱うことです。
癒しのステップ3:健全なインナーアダルトを育てる
インナーチャイルドの癒し方における「癒しのステップ3」では、健全なインナーアダルトを育てることが重要です。
インナーアダルトは、私たちの成熟した側面、つまり自己管理や感情調整、問題解決能力を象徴しています。
この健全な成人の側面を育てることで、インナーチャイルドが持つ未解決の感情やトラウマと向き合い、人として成熟することができるのです。
具体的な方法としては、まず自己対話を試みましょう。
内なる小さな子どもに、現在の大人の自分が優しく対話を行うことで、過去の苦悩に対して理解と慰めを与えます。
また、意図的に自己成長に繋がる活動を取り入れることも効果的です。
例えば、新しいスキルを学ぶ、時間管理を工夫する、ストレスマネジメントのための瞑想やヨガなどです。
感情調整を学ぶことはインナーアダルトを育てる上で不可欠です。
感情に振り回されないために、日記をつけて自分の感情のパターンを観察したり、適切なタイミングで感情を発散するための工夫(スポーツ、アート作品の創作、料理など)をすることもオススメです。
これらのステップを踏むことで、内なる子どもの部分が安全と安心を感じ、自我が整い、全体としての心が成熟するプロセスを支援することになります。
健全なインナーアダルトの存在は、私たちの心のバランスを整え、豊かな人生へと導く鍵なのです。
【よくある誤解】自分で簡単にできる?インナーチャイルドの癒やし方

インナーチャイルドのよくある誤解として、「瞬時に、または非常に簡単に癒すことができる」「自分で簡単に癒やすことができる」というものがあります。
実際には、インナーチャイルドの癒やしは深い自己理解と時間を要するプロセスで、簡単ではありません。
一部の「即効性がある」と宣伝される方法は、癒やされたと思い込むことによってかえって自分の悩みが深いところへ蓄積されかえって心理的な健康に害を及ぼす恐れもあります。
インナーチャイルドの癒やし方についてはあくまでも専門家の指導の下、適切な理解と実践を進めることが重要ですが、ここでは自分でできる簡単な癒やし方を3つご紹介します。
- ノートを活用して癒やす方法
- ぬいぐるみを活用して癒やす方法
- カウンセリングやセラピーで癒やす方法
ノートを活用して自分でインナーチャイルドを癒やす3ステップ
インナーチャイルドを自分で癒すために、日常的に簡単に行える手法としてノートを活用する方法が挙げられます。
ここでは、インナーチャイルドを癒すための3ステップの一つ、ノート活用法を紹介します。
癒やしのステップ1:自分の感じている感情をノートに書き出す
まずは現在感じている感情や、幼少期に経験した出来事について思い出せるだけ書き出してみましょう。
これにより、自分自身と向き合う時間が生まれます。
癒やしのステップ2:インナーチャイルドに対話を試みる
書き出した感情を踏まえ、過去の自分に話しかけてみましょう。
例えば、「辛かったね」「一緒に頑張ろう」と励ます言葉を書くことで、内面的なサポートを行います。
癒やしのステップ3:ポジティブな言葉での再確認
最後に、書き出した感情や対話からポジティブな言葉を見つけ出し、自己肯定感を高めるメッセージをノートに書き加えましょう。
ノートを活用した自己癒やしは日常的に行えるため、インナーチャイルドとのつながりを強めるのに役立ちます。
しかし、深いトラウマや心の傷を抱えている場合、プロフェッショナルなサポートを求めることも重要です。
自力での解決には限界があるため、必要に応じて専門家のカウンセリングを受けることを検討しましょう。
ぬいぐるみを抱きしめることでインナーチャイルドを癒やす3ステップ
インナーチャイルドを癒やす方法の中で特にシンプルで効果的なのが「ぬいぐるみを抱きしめること」とされています。
このアプローチは、インナーチャイルドの癒やしを促進する3ステップをご紹介します。
癒やしのステップ1:最も愛着を感じるぬいぐるみを選ぶ
最も愛着を感じるぬいぐるみを選びましょう。
愛着のあるぬいぐるみを抱くことで、安心感を得ることができ、これが自己癒やしを促進します。
もし持っていなければ、お店で気に入ったものを購入しても構いません。
癒やしのステップ2:ぬいぐるみに気持ちを打ち明ける
ぬいぐるみに向かって今の感情や悩み、子供の頃の記憶について話してみてください。
この行為は、無意識に抱えている感情を表現し、認めることにつながります。
癒やしのステップ3:ぬいぐるみに癒やしを送る
最後に、ぬいぐるみを通して、自分自身に対する慈悲深いメッセージを送ります。
自分を許し、愛することで、インナーチャイルドの傷を癒やし始めることができます。
ただし、深いトラウマや感情的な問題に直面している場合にはプロフェッショナルな支援を求めることが重要です。
自分ひとりで解決しようとするのには限界があるため、必要に応じてカウンセリングやセラピーを検討することも大切です。
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カウンセリングやセラピーでの専門的アプローチで癒やす方法

インナーチャイルドを癒やす旅において、カウンセリングやセラピーなどの専門的アプローチは重要な役割を果たします。
これら専門的サービスが提供する安全な環境と質の高いガイダンスは、自己発見のプロセスにおいて、時には自力の努力では克服しづらい障害を乗り越える助けとなります。
カウンセリングでは、専門的なカウンセラーが、クライアントの話を丁寧に聴き、感情の波を見極めながら、その人固有のインナーチャイルドの問題点を掘り下げていきます。
これにより、過去の出来事やそれが現在の行動パターンに与える影響を理解しやすくなります。
セラピーでは、より深い心理的アプローチが用いられ、様々な技法を駆使してインナーチャイルドの癒やしを促進します。
さまざまなメソッドで未解決の感情や抑圧された記憶に焦点を当て、それらを解放し、新たな行動パターンの確立を支援します。
インナーチャイルドのケアは、自身での解決には限界があり、時として適切な処方や方向性を見失うことがあるため、こうした専門的アプローチも活用してみてもいいかもしれません。
ホメオパシーでインナーチャイルドセッションを受けろと言われたら?

ホメオパシーを受けている最中に、担当ホメオパスが「インナーチャイルドケアを受けてください」といった提案をする場合は3つの可能性があります。
- 適切な提案
- 相談者が真の問題を理解していない
- ホメオパスのごまかし、逃げ
1つずつ解説していきます。
【パターン1】適切な提案
通常のホメオパシーのケアからインナーチャイルドケアに移行したほうが、より改善が期待できる場合です。
ホメオパスにノウハウがあるならケアすることは問題の解決に導くでしょう。
【パターン2】相談者が真の問題を話していない
相談者自身が本来の問題を理解しておらず、全く違う相談をしている場合です。
例えば「子供が自分勝手でひどいことを言われ悩んでいる」と相談しているけれど、本来は自分が子供を過度にコントロールしようとしている場合などです。
この場合にホメオパシーでケアする場合は、被害者のレメディーではなく、他人をコントロールしたがる人のレメディーを使います。
誰かの相談でホメオパシーを受けているのに、癒やされていないのは自分の内面だった場合、インナーチャイルドケアを進められていることはあるでしょう。
【パターン3】ホメオパスのごまかし、逃げ
ホメオパスに相談者の問題を正しく把握する専門的な能力がないために、何でもかんでもインナーチャイルドのせいにしているという場合。
このような場合はいくらインナーチャイルドをなんとかしようとしても一向に改善へと向かわないため注意が必要です。
いずれのケースも「インナーチャイルドケア」を受けて良い結果がでるなら、そのケアは正しい方向に向かっているといえるでしょう。
ホメオパシーでインナーチャイルドが癒やされるの?
ホメオパシーが効果的になされた場合、その心の変化はセラピーやカウンセリング、スピリチュアルとは全く違う効果があります。
レメディーは赤ちゃんや動物、植物にも使え、本人がレメディーを使っていると知らなくても効果が出ます。
したがって、必ずしもホメオパスが相談者に「あなたは〇〇の過去があるからこのように自己否定があるのです」と説得や説明をしなくても効果がでます(もちろん説明もするほうがより効果的ではあります)。
また本当にホメオパシーのレメディーが深く心に作用した場合、その変化は極めて劇的です。
「以前は自己否定感がありましたよね?」と聞いても「え、そんなこと言っていましたか?」と答えるくらいに自然に変化します。
インナーチャイルドを癒やすことのデメリットはある?好転反応とは?
インナーチャイルドを癒やす旅は多くのメリットをもたらしますが、デメリットや注意点を認識することも重要です。
インナーチャイルドの癒やしのプロセスでは、抑圧された記憶や感情を表面化させ、時には一時的な心の不調和を引き起こすことがあります。
例えば、過去の痛みやトラウマに向き合う過程で、怒りや悲しみといった激しい感情が湧き上がってくることがあり、これを「好転反応」と呼ぶことがあります。
これらの感情は、治癒の一環ではありますが、日常生活に影響を及ぼす場合もあるため、十分な専門知識が必要です
これらの感情を扱うにあたり、専門家のサポートがない状態で深いレベルのトラウマに触れることは、精神的な不安定やうつうつした長期的な状態を引き起こすリスクを高めるため、慎重に進めるべきです。
インナーチャイルドの癒やしを目指す際は、これらのデメリットを頭に置き、専門家の支援を求めることをオススメします。
まとめ:これからのインナーチャイルドとの向き合い方
インナーチャイルドの癒やしは、自己理解を深め、精神的なバランスを重ねていくことで可能になります
大切なのは継続的にインナーチャイルドと向き合うことです。自分の内面に耳を傾け、インナーチャイルドが示す感情やニーズに対応することで、その癒やしが自己成長へと繋がります。
好転反応が見られたとしても、それは癒やしのプロセスで起こり得る自然な現象です。
もちろんホメオパシーでも自分を誤魔化している場合はケアに時間がかかります。
今後は、この知識を生かし、日々の感情や振る舞いに意識を向けながら、ゆっくりとインナーチャイルドとの対話を続けていきましょう。
今回の内容を実生活で実践し、心の奥深くに眠るインナーチャイルドとの健やかな関係を築きましょう。

