- 【結論】ホメオパシーに医学的な副作用はない
- レメディには“副作用よりタチの悪い有害な反応”が存在する
- 「自然由来だから安全」「尿と一緒に出る」はウソ!?
- ホメオパシーで起こる5つの反応とは?
- 好転反応
- 悪化
- 混乱 etc…
- 有害な反応の9割は、レメディの自己判断と複数同時摂取が原因である。
- 有害な反応を避けるには腕のいいクラシカルホメオパスに頼ること。
クラシカルホメオパシーの専門家 世良純子です。この記事では、ホメオパシーの「副作用」について解説します。
レメディを飲んで不調が出た時、それが一体何なのか?そして、なぜそんなことが起きるのか?その本当の理由をプロのホメオパスが徹底的に解説していきます。
先に結論をお伝えすると「副作用」を心配するなら、自己判断せずプロに頼るのが一番安全で、確実ですよ。
【結論】ホメオパシーに医学的な副作用はない

よく誤解されるのですが、ホメオパシーに医学的な定義で言うところの「副作用」は存在しません。
副作用とは「医薬品」に含まれる成分が、主作用以外に引き起こす有害な反応を指します。
ホメオパシーのレメディは、あなたの生命エネルギー(バイタルフォース)に働きかける、全く異なる作用機序を持つものです。
レメディは、有効成分を肉眼では確認できないほど希釈しており、物質的な作用を期待するものではなく(ポテンシーの低いレメディーには物質も含まれます)「生態への刺激」だからです。
ですから、薬と同じ土俵で語られる「副作用」という概念は、ホメオパシーには当てはまらないのです。
そもそも医学における「副作用」の定義とは?

もう少し詳しく解説していきましょう。WHO(世界保健機関)では、医薬品の副作用を以下のように定義しています。
WHOにおける医薬品の副作用の定義
「通常用量で使用される医薬品に対する、有害で意図しない反応(harmful, unintended reactions to medicines that occur at doses normally used for treatment)」「Safety of medicines – adverse drug reactions」
日本における医薬品の副作用の定義
1. 薬機法上の位置づけ日本の「薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)」では、「副作用」という語の厳密な定義条文は存在しません。
ただし、法の目的規定や安全対策条項で、医薬品には「効能・効果とともに副作用がある」という前提が明示されており、副作用に関する報告義務が制度化されています。
2. 厚生労働省・PMDAで用いられている定義
実務上は、厚生労働省や医薬品医療機器総合機構(PMDA)が以下のように説明しています。
- 「医薬品を適正に使用したにもかかわらず発現する、有害で意図しない反応」
- 因果関係が明確でなくても、「否定できない」場合には副作用として扱う。
特に市販後調査や治験においては、
「副作用」=「当該医薬品との因果関係を否定できない有害事象」
という広めの解釈が運用されています。
「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の概要 厚生労働省」
少し難しいですが、重要なポイントは2つ。「医薬品に起因すること」と「有害かつ意図しない反応であること」です。
つまり、私たちが副作用について語る時、その大前提には必ず「医薬品の成分」の存在があるのです。
なぜレメディに医学的な副作用が当てはまらないのか?

レメディに医学的な副作用が当てはまらない理由は、薬とは作用する仕組みが全く違うからです。
薬は、その「物質」が直接あなたの体に作用し、化学反応を起こします。
一方、ホメオパシーのレメディは、物質ではなくあなたの生命エネルギー(バイタルフォース)に「刺激」として働きかけるのです。
イメージでいうと「鍼灸」のほうが近いでしょう。
ホメオパシーを頭ごなしに批判する人が「レメディに成分が入っていないのに効果があるわけがない」だから「プラシーボだ」というように、レメディーは物質ではないのです(低いポテンシーのレメディーには物質も含まれます)。
多くのレメディは元の物質を天文学的なレベルまで希釈して作られます。
30Cというポテンシー(希釈度)を超えると、アボガドロ数上の成分は全く入っていない、つまり科学的にはもう元の物質は存在しない、とされています。
なので、医薬品の成分が引き起こす「副作用」は、そもそも起こりようがないのです。
これが、ホメオパシーに医学的な副作用が当てはまらない、たった一つのシンプルな理由です。
しかし、ここからが重要なポイントです。医学的な副作用がないからといって、「安全」で「無害」だということには、決してなりません。
むしろ、“副作用”という言葉では片付けられない、別の有害な反応が起こりうるのです。
「自然由来だから安全」神話のウソ

「自然のものだから全てが安全」という考えは、大きな誤解です。
私たちは「化学調味料より自然食品」というイメージから、つい「自然=安全」と考えがちです。
しかし、薬理作用を持つものに関しては、話は全く別です。自然界には、トリカブトや、幻覚を起こすベニテングダケ、蛇毒などのような猛毒も存在します。
かえって、合成薬のほうが身体から排出されやすく、自然のものからできた薬様作用をするものは、排出が難しいともとれる説もあるのです。
漢方薬は多成分混合物であり、主要な活性成分だけでなく、未知の微量成分も含まれているため、薬物動態(体内での吸収・分布・代謝・排泄)の解明は合成薬よりも難しいとされています。
ツムラ:特集:漢方薬研究の深化
https://www.perplexity.ai/search/he-cheng-noyao-yori-kaetutehan-fvTlBwRcTZmukxFoIJwdEg
なので当然ながら、漢方薬も自然由来ですが、体質に合わないものを飲めば、かえって体調を崩します。
実際に、自己流で勝手に選んで健康のためにと漢方茶を飲み続け、逆に体が不調になったクライアントさんもいらっしゃいました。
なので私はきちんと診断できる医療施設か、プロの漢方医にかかるのでなければ、漢方薬はかえって身体に悪い場合もあると思います。
特に、自己判断で美容や健康のために漢方や漢方茶をのむといった行為はむしろ身体に悪いと思っています。
つまり、自然由来であっても、体に作用する力を持つものは、専門家の正しい知識なくして扱うのは危険なのです。
これは整体でも同じこと。素人がやるバキバキが危ないのと同じ理屈です。
何事も「餅は餅屋」プロのクラシカルホメオパシーの専門家に相談しながら進めるのが、最も安全です。
レメディは「尿と一緒に出る」は大間違い

「合わないレメディは尿と一緒に出るから安全」という説明も、残念ながら大間違いです。
何故かよくいただくご質問ですが、この説明は、ホメオパシーの原理を全く理解していません。
先ほども述べた通り、多くのレメディには、そもそも排出されるべき「物質」がほとんど含まれていないのです。
ですから、尿になって流れ出るという現象自体が起こりえません。
レメディは、物質ではなく「情報」として、あなたの生命エネルギーに作用します。
間違った情報(レメディ)を与えれば、あなたのエネルギー状態は混乱します。それは、尿として流せるような単純なものではないのです。
「副作用はない」という言葉の裏にある、これらの誤解を解くこと。それが、ホメオパシーと安全に向き合うための第一歩です。
4回の手術経験で西洋医学の限界を痛感。
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その不調は副作用じゃない!好転反応?ホメオパシーで起こりうる6つの反応

副作用でなくても、レメディを飲んだ後に不快な症状が現れることがあります。
具体的にホメオパシーで起こりうる反応は、大きく分けて5つの種類があります。
- 反応1:好転反応
- 反応2:プルービング
- 反応3:過去の症状が悪化
- 反応4:単なる悪化
- 反応5:抑圧
- 反応6:混乱
それでは1つずつ解説してきます。
反応1:好転反応(アグラベーション)
好転反応とは、体が治癒に向かう過程で起こる、一時的な症状の排出反応です。
ホメオパシーで反応が出ると、それを「副作用」もしくは「好転反応」と全て定義する人がいますが、間違いです。
これは、体が本来持っている自然治癒力にスイッチが入り、溜め込んでいた問題を外に出そうとしている、極めてポジティブなサイン。例えば、一時的に湿疹が悪化したり、過去の症状がぶり返したりします。
重要なのは、好転反応の場合、不快な症状とは裏腹に、エネルギーレベルが上がったり、気分が前向きになったりすることです。この違いが、後述する「悪化」との大きな見分け方になります。
好転反応についてより詳しくはこちらの記事でも解説しています。

反応2:プルービング
プルービングとは、ホメオパシーのケアのプロセスで、生態に現在も過去も、もともとなかった症状が、使っているレメディーの作用によって出てくること。
例えばシリカ(シリチュア)のレメディーを使って、メンタル面をケアしている時に、もともと便秘がなかったのに便秘になるといった現象を指します。
プルービングとは、レメディの作用を調べるための「薬効試験」で、ホメオパシーの創始者ハーネマンが確立した、レメディの作用を明らかにするための体系的な試験です。
健康な人にレメディを投与し、心と体にどのような症状が現れるかを詳細に記録します。この膨大な記録(マテリアメディカ)こそが、ホメオパシーの処方の根幹となっているのです。
これは治癒のプロセスによって様々に解釈が異なってきます。
多くの場合は、今まではなかった好ましくない反応が出てきても、自然に消失し、全体の改善プロセスはすすんでゆきます。
ただし、プルービングだけがおきて何も主訴が改善しない場合もあり、その場合はレメディーが合っていなかったが、わずかにかすっていたという解釈になります。
反応3:過去の症状が悪化
ホメオパシーのプロセスの中で、過去に罹って改善していた症状が再度悪化する場合がありますが、これは良いサインであることが多いです。
これは、上記のプルービングのもともとなかった症状であり、過去にもなかった症状が出現して悪化してくるのではなく、過去もっていて治ったとおもっていた症状が悪化する例です。
例えば、過去皮膚湿疹があり、薬をつかって治してその後一度も同じような皮膚症状がでていないのに、レメディーをとって過去の治った症状が悪化してくる例です。
これは改善のサインです。過去治ったとおもっていた症状は、抑圧していたのであって、ホメオパシーで健康になった結果、身体が過去のケアの悪影響を押し出そうとして外にだす作用です。
反応4:単なる悪化
悪化とは、改善の兆しが全く見られないまま、ただただ症状がひどくなる反応です。
好転反応やプルービングとよく間違えやすい、危険なサインなので間違えないでください。
好転反応との決定的な違いは、エネルギーレベルが上がらず、全体的にしんどくなること。そして、一時的ではなく、悪化がずっと続いてしまう点にあります。
特に皮膚のケアでホメオパシーを使う場合、悪化期間が長引く場合があります。
しかし、選んだレメディがあなたの状態に合っていない、あるいは使い方が間違っている場合も多々あります。
これを「好転反応だから」と我慢し続けるのは、絶対にやめてください、すぐ今使用しているレメディーをやめて専門家にご相談ください。
好転反応と悪化の違いについてより詳しくはこちらの記事で解説しています。

反応5:抑圧

抑圧とは、表面的な症状は改善したように見えて、実は問題が体のより深い部分へと移動してしまう、最も危険で有害であるにも関わらず、見分けにくい反応です。
例えば、皮膚の湿疹は消えたけれど、代わりに喘息が始まった。イライラは収まったけれど、無気力になった。
これらは治癒ではなく、症状の「抑圧」で、身体全体は悪化し、問題はより深いところへ移動しているのです。
ホメオパシーでは、症状は体の表面(皮膚など)から、より生命に重要な内部(内臓や精神)へと移動することを、最も重い悪化と捉えます。
一見良くなったように見えるため、自分ではなかなか気づきにくいのが特徴です。
もしその反応が抑圧なのか?単なる悪化なのか?好転反応なのか?自分では見分けがつかない場合は、ぜひ一度ご相談ください。
反応6:混乱

混乱とは、複数のレメディを無秩序に摂取した結果、体がどの刺激にどう反応すれば良いか分からなくなり、カオス状態に陥ることです。
これは、自己流でケア(セルフケア)をしている人や、一度にたくさんのレメディを出すホメオパスにかかった場合に起こりやすい、最悪のケースの一つです。
様々な症状が次々と現れ、元の悩みが何だったのかすら分からなくなり、次から次へと新しい症状で身体があっちこもっちも悪化します。
そして頭はボーッとし、混乱して、身体からは倦怠感が抜けません。
ホメオパシーを好む人は、なぜかレメディーを摂るのをなかなかやめられない方がいらっしゃいます。ですが、この場合はただちに今とっているレメディーをやめてください、大変危険です。
複数のレメディを同時に摂ることは、自ら体を「混乱」の渦に突き落とす、極めて危険な行為なのです。
混乱状態になると、専門家でも状態を読み解くのが困難になります。
ホメオパシーの好転反応だと本人が解釈している悪化や混乱を改善したことがある経験が豊富なホメオパスに必ずご相談ください。
下手にこの状態で経験の少ないホメオパスにかかると、さらなる悪化を起こす場合あります。
なぜレメディで副作用のような“有害な反応”が起きるのか?3つの原因

レメディを取ると「副作用」のような有害な反応(悪化・抑圧・混乱)が起きてしまう原因は、大きく分けて3つあります。
- 原因1:ホメオパシーレメディーの「シミラー」の反応を理解していないから
- 原因2:「飲み過ぎ」や「ハイポテンシー」が過剰な刺激となるから
- 原因3:心身が弱っている人ほどどのレメディにも過剰反応しやすいから
それでは1つずつ解説してきます。
原因1:ホメオパシーレメディーの「シミラー」の反応を理解していないから
有害な反応が起きる最大の原因は、レメディーの作用をよく理解していないからです。
ホメオパシーでは、
- あなたの全体像にしっかり一致するレメディを「シミリマム」と呼び、これが見つかれば、本当の治癒が起こります。
- ある程度一致するレメディーを「シミラー」と呼び、ある程度生態をケアします。
- 全く一致しないレメディーは身体に反応しないと多くの学校で教えています。
実際は、2の「シミラー」に良いシミラーと悪いシミラーがあります。
良いシミラーはある程度生態をケアしますが、悪いシミラーを使った場合、生態を混乱したり抑圧して問題をより深刻にします、つまり悪い作用しかもたらさないのです。
ところが、これらの概念を知らないホメオパスや、書籍を読んだり、セルフケアでホメオパシーを行う人たちはこれらの概念自体をよくわかっていません。
自己判断で選ぶレメディが、全くあてはまっていないなら問題はおこらないのですが、しばしば「悪いシミラー」を選んでいることに本人が気づいていません。
この「悪いシミラー」は、治癒を起こす力はないのに、体に中途半端な刺激だけを与えてしまいます。
その結果、改善しないまま悪化したり、プルービングを起こしたりと、あなたの状態をかき乱し、混乱させてしまうのです。
正しいレメディは、何万とある砂の中からたった一粒のダイヤを見つけるような作業です。
それを素人判断で見つけようとすることが、そもそも間違いの始まりなのです。
原因2:「レメディーの飲み過ぎ」や「ハイポテンシー」が過剰な刺激となるから
たとえ正しいレメディであっても、その使い方を間違えれば、有害な反応を引き起こします。
特に問題なのが、「飲み過ぎ」と「高すぎるポテンシー(希釈度)の使用」です。
良くなってほしいという焦りから、必要以上にレメディを頻繁に摂ったり、自己判断で200Cや1Mといったプロ用のハイポテンシーに手を出したりするケースが後を絶ちません。
これは、弱っている人に無理やり食事を詰め込んだり、大音量の音楽を聴かせ続けたりするようなもの。体は過剰な刺激に耐えきれず、激しい悪化という形で悲鳴を上げます。
レメディは、多ければ多いほど、強ければ強いほど効く、というものでは決してありません。
その人に合った適切な刺激を、適切なタイミングで与える。これがプロの技術なのです。
原因3:心身が弱っている人ほどどのレメディにも反応しやすいから
そもそも、心身のバランスが崩れている、いわゆる「健康ではない」人ほど、あらゆるレメディに反応しやすくなります。
これもあまり知られていない、重要な事実です。
体が弱っている時は、防御機能が低下し、普段は何でもない刺激にも敏感に反応してしまいます。
風邪をひくと、普段は平気な食べ物でアレルギーが出たりしますよね。それと同じです。
ホメオパシーのセルフケアを始める人の多くは、何らかの不調を抱えています。
つまり、この「弱っている」状態にあるのです。そんな方が、合わないレメディを摂れば、過剰反応して悪化するのは当然のこと。
とくに精神面に問題を抱えている人は絶対にセルフケアでレメディーを使ったり、多くのレメディーを一度につかわないでください。
あなたの生態はあらゆるレメディーに反応してどんどん健康状態が悪化します。
「不調だからレメディを試す」という行為自体に、実は大きなリスクが潜んでいることを、あなたは知っておく必要があります。
【体験談】それは副作用ではなく“悪化”です

「副作用かと思っていた不調が、実はレメディによる“悪化”と“混乱”だった」。
これは、全国〜海外のお客様もみているクラシカルホメオパシーの専門家である私、世良純子が実際にクライアント様からよくいただくご相談の一つです。
ある30代の女性は、出産を期に胃腸の不調、生理不順、焦燥感、自己卑下があり「薬を使わない」「自分で自分も家族もケアできる」と聞いて興味を持ちホメオパシーを始めました。
ところが、「精神に効く」とされる複数のレメディを同時に摂り始め、1人目2人目の出産まで、自分では効果があると感じた、ありとあらゆるレメディーを同時に大量に摂っていました。
気がつくと彼女は200種類以上のレメディーを同時につかっていて、精神状態は完全に混乱していました。
しかし結果は最悪で、健康になっているはずの出産はつらいもので、身体の不調はむしろどんどん増えていましたが、彼女はこれを「副作用」や「好転反応」だと思い込み、さらに別のレメディを追加。
気づいた時には、元の悩みとは比較にならないほど心身ともにボロボロの状態になっているのに、ホメオパスにセッションをすっぽかされたり、さんざんな体験をしていました。
私が彼女のケースで行ったのは、まず全てのレメディを中止し、体に溜まった刺激をリセットすることでした。
彼女の不調は副作用ではありません。無秩序なレメディ摂取が引き起こした、典型的な「悪化」と「混乱」だったのです。
その後彼女は体調が元に戻っただけではなく、自己実現し、パートナーシップも改善し、ついに自己実現できるステージにまで立ち、現在大人気カウンセラーとして活躍しています。
レメディの“有害な反応”を避け、安全にホメオパシーを受ける方法とは?

安全にホメオパシーの恩恵だけを受けられる方法は、実はたった一つしかありません。それは「腕のあるクラシカルホメオパスにかかること」です。
では、どうすればそんなホメオパスを見つけられるのでしょうか?
この章では巷に溢れる情報の中から、本物を見抜くために以下3つのポイントをお伝えします。
- ポイント1:海外の教育機関との繋がりがあるか?
- ポイント2:好転反応の事前予測ができるか?
- ポイント3:十分な臨床経験と実績があるか?
- ポイント4:クラシカルホメオパシーを選ぶ
ポイント1:海外の教育機関との繋がりがあるか?
まず、そのホメオパスが、ホメオパシーが社会で受け入れられている海外の信頼できる教育機関で学んだ経験があるかを確認してください。
ホメオパシーが医療として認められている国々(イギリス、ドイツ、インドなど)では、確立された理論体系と教育システムが存在します。
私自身も、世界的権威であるヴィソルカス教授の学校で学び、ホメオパシーの理論と実践を叩き込まれました。
もちろん、うまくケアできない場合は鬼のように叱られながら10年以上鍛錬を積み、プロになりました。
しかし、ホメオパシーは日本では民間資格のため、実践経験があまりない人が学校で講師として教鞭をふるっていたり、セルフケア程度しか習ってないのに、ホメオパシーを教えている人もいます。
本人としては至って善意で、「自然のものだから全部安全」だから「ホメオパシーは誰がつかっても安全」と思い込んでいる人もいます。
しっかりとした学問的背景を持つホメオパスは、安易な精神論に頼らず、ロジカルにあなたの状態を分析してくれます。
ポイント2:好転反応の事前予測ができるか?
これは日本のホメオパシー業界であまり知られていない情報ですが、腕のあるホメオパスは、レメディを投与する前に、どのような反応(好転反応含)が起こりうるかを、ある程度事前に予測できます。
「とりあえずレメディー飲んでみましょう」「出た反応が答えです」「あなたが自分でレメディー追加でとって乗り切ればいいんです」といった曖昧な説明しかできないホメオパスは、注意が必要です。
また、症状が悪化したときに「それは好転反応です」の一点張りである場合も怪しいです。
このブログに記載しているように、反応はすべてが好転反応ではなく、プルービング・抑圧とさまざまな反応があるからです。
これらの発言は、反応をコントロールする技術と知識がないことの裏返しでもあります。
事前に起こりうることを共有し、クライアントの不安を取り除きながら、ときに症状をコントロールしながら治癒のプロセスを共に歩んでくれる。それが本物のプロフェッショナルです。
ポイント3:十分な実践経験と実績
言うまでもありませんが、知識だけでなく、豊富な臨床経験と改善実績があるかは、最も重要なポイントです。
特に、あなたと同じような悩みを持つクライアントを、どれだけ改善に導いてきたか?その実績は、ウェブサイトのお客様の声などで確認できるはずです。
ホメオパシーは、人と人との信頼関係が何よりも大切です。
あなたが「この人になら任せられる」と心から思えるホメオパスを見つけることが、安全な治癒への第一歩です。
ポイント4:クラシカルホメオパシーを選ぶ
これは少し手前味噌かもしれませんが、失敗しないコツの1つは、「ホメオパシー」ではなく「クラシカルホメオパシー」を選ぶことです。
日本ではホメオパシーといえば一度に多種類のレメディーを使うやりかたが一般的で、クラシカルホメオパシーはむしろ少ないです。
しかし、一度に多種類のレメディーをとるホメオパシーは、レメディー同志の作用の影響がはっきりわかりません。
例えると、多種類のサプリメントを同時に摂って、作用が相反したり、同時に摂ることで作用が強くなる悪影響を確かめずに大量にサプリメントを摂るようなものです。
これはクラシカルホメオパシーの専門家である私が多数ご相談をいただいた経験上のお話ですが。
多種類のレメディーを摂るホメオパシーをした結果、レメディーを摂るのをやめても悪化が消えずに残ることが多いようです。
こうなると、ホメオパシーの混乱はホメオパシーでしか解くことができなくなります。
反対に一度に1種類のレメディーしか使わない伝統的なクラシカルホメオパシーだと、レメディーを摂るのをやめることで、悪化などが改善しやすいです。
日本ではホメオパシーと言う名前を語っているけれど、オリジナルな療法を開発して行っている人もいますし、ホメオパシーの学校を卒業していないのに、ホメオパシーを行う人もいます。
用心深くホメオパスを選んでくださいね。
Q&A.ホメオパシーの副作用に関するよくある質問

最後に、ホメオパシーの副作用に関して特に多く寄せられる質問にお答えします。
あなたのホメオパシーが良い方向に向かっているか?の判断材料にしてください。
Q.「好転反応」と「悪化」はどう見分ければいいですか?
A.見るべきポイントは「エネルギーレベル」、エネルギーが上がってなんとなく元気になっているか?です。
好転反応は、一時的に症状がひどくなっても、全体的な気力や体力は向上し、主訴が改善に向かう兆しが見えます。
一方、悪化は、全体的にしんどくなり、改善の兆しが全く見られないまま不調が続きます。
とはいえ、この見極めはプロでも難しい場合があります。自己判断はせず、少しでも「おかしい」と感じたら、すぐに専門家に相談してください。
Q. 副作用のような反応が出てしまったら、どうすればいいですか?
A.まず、ホメオパシーのレメディーに医学的な意味での「副作用」はありません、しかし悪化が気になるなら、担当ホメオパスに相談し、今摂っているレメディを、中止してください。
体に合わない刺激を与え続けるのを、まず止めなければなりません。
もし担当のホメオパスに連絡がつかなくても、ひどい悪化があるならレメディーを中止するほうがよいでしょう。
もし自己流でホメオパシーを試していた場合は、間違ったレメディーを使っている可能性がより一層高くなりますので尚更レメディーをやめてください。
今回の経験を教訓とし、信頼できるプロのクラシカルホメオパスを探すことを強くお勧めします。
自力で抜け出そうとすると、さらに深みにはまる可能性があります。
Q. そもそもホメオパシーとはどのようなものですか?
A.ホメオパシーとは、「その症状を引き起こすものが、その症状を癒す」という「同種の法則」に基づいた、約200年の歴史を持つ自然療法です。
病気の症状を抑えるのではなく、その人の自然治癒力に働きかけ、体自身がバランスを取り戻すのを助けることを目的としています。
物質的な作用ではなく、エネルギー的なアプローチを採るのが大きな特徴です。
より詳しい歴史や哲学については、こちらのホメオパシーについて解説したページで網羅的に解説していますので、興味があればご覧ください。
ホメオパシーの副作用を正しく理解し、本当の治癒への一歩を

ホメオパシーは医療ではないため、医学的な意味での「副作用」はありません。
しかし、使い方を間違えれば、副作用よりもタチの悪い「有害な反応」が起こりうるという事実を、ご理解いただけたかと思います。
巷に溢れる「安全神話」を鵜呑みにし、自己流でレメディに手を出すことが、どれほど危険か?
そして、その悲劇を避ける道は、たった一つしかないこともお伝えしました。
あなたのその不調を、本気で解決したいと願うのであれば、危険な方法で時間と健康を無駄にするのはやめてください。
あなたの状態を正確に理解し、治癒のプロセス全体を責任を持って導いてくれる、本物のプロの助けを借りること。
それが、あなたが本当の健康を手に入れるための、唯一の正しい道なのです。
4回の手術経験で西洋医学の限界を痛感。
虐待のトラウマとアトピーを克服した私がたどり着いた方法”ホメオパシー”

